週末に、荻窪のひなぎくで開かれている『おじいちゃんの封筒−紙の仕事』に行って来ました。
大工の仕事を退いてから、80歳〜95歳くらいまでの間、毎日のように、「お仕事」と言って封筒作りをしていたおじいちゃんの封筒を展示されるということで、ぜひ見てみたいと行って来たのですが、もう、感激でした。
ちょっと山小屋風の茶色い木で囲まれたお店の雰囲気と、様々な紙で作られた手づくりの封筒の古くなった紙の質感がぴったりでした。
デパートの包みから、ティッシュの箱や段ボール、色々なものが入っていた箱などなどが、あるときはいくつかを繋ぎ、あるときは薄く削がれて、長四角の昔からの形の封筒に作り上げられているのです。
よくよく見ると、書かれた文字を消すためだったり、ツルツルの紙などはノリが付きやすい様に、それぞれ丁寧に、でも良い加減で後を残した様にヤスリで削られています。
白っぽい紙を繋いだものは、ちょっとづつ白い色が違っていて、その配分がなんとも素敵だし、削られて薄く残った色も絶妙なのです。
手づくりで作られたという封筒の作品集を見ていると、コレはコラージュ作品だ!!ってうっとりしてしまいます・・
壁に飾られたモノの他に置かれた封筒の数はかなりなもので、それでも随分と捨てられたものもあるとか・・・
私も、数年前だったらもしかしたらそのまま捨ててしまったかもしれません・・
今の時代だから、今の気分だからこそ、蘇ったと言えるだろう封筒。
毎日誠実にこつこつ作り続けることの素晴らしさと力を感じて、私もコレから頑張ろう!!なんて力づけられもしました。
時間があまりなかったので、また行けたら良いなと思います。 (2006/08/15火曜日まで)
そして、ひなぎくは、ギャラリーカフェの時も素敵でしたが、古本の海月書林さんのお店も入って、ますます興味深い空間になっていました。
みつ豆の寒天も美味しくて、何度も行きたいカフェです。
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2006年8月7日(月)
No.147
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