『暮らしのおへそvol.3』主婦と生活社
日頃ドロナワ生活をしているせいか、昔から、『丁寧に暮らす』という言葉に弱い。
だから、少しでもそういう匂いのする本や雑誌には、ついつい手が出てしまうんだけれど、最近は、そういう本も増えて来たので、さすがに選ぶようになって来た・・中で、この『暮らしのおへそ』には、毎回やられてしまっている・・。
奥付を見ると、編集は一田憲子さん・・ってことで、この方の関係された本や文章は、いつも私の心を鷲掴みしてきます。
取り上げ方、光を当てる方向が、好みってことなんでしょうか・・
例えば、よく雑誌に出てこられて、私も大好きな料理研究家の渡辺有子さんの一日を、写真と文章で綴られてますが、洗濯・一日のお茶(ほうじ茶)をいれておく・だしを毎日とる・・・などなど、なんてコトないこと・・
でも、なんてコト無い、たいした事無いことが、毎日の家事とか生活の大半を占めていて、それを、これが自分のやり方・・と、決めて繰り返している人に、とても憧れてしまうのです。
そして、なんてコト無い日々の一動作を、自分でも意識する事・・それが、丁寧に毎日を暮らすってことじゃ無いかな・・なんて思うのです。
この本では、他にも、自分でオリジナルブランドをたちあげ、家族も大事にしながら、でも自分の夢も手放さないで暮らしているデザイナーの方や、ギャラリー“as it is"に出かけたイラストレーターの平澤まりこさんや、染織家の望月通陽さんの制作に向かう一日の様子・・などなど、とても丁寧に紹介されていて、自分でも何か活動したくなって来ました。
その他、岡尾美代子さんおウチにあるお気に入りの雑貨や本を、ひとつづつ、好きな理由とともに載せてあります。
雑貨のスタイリストのモノだけれど、インテリアの中でスタイリングしないで(もちろん、見せ方はさすがのスタイリングなんです)どんと見せている。
一つ一つに雑貨に対する愛情が見えて、いい感じなのです。
他のページに取り上げられている人達の暮らしぶりも、ひとりひとり、ホントに良いんです。
ぜひ、お店で立ち読みでもいいから、手に取ってみて欲しい一冊です。
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2007年2月11日(日)
No.180
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