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2006年6月の日記

かみさま / 大平一枝
とっておくもの、しまうも..
かみさま / 大平一枝
かみさま/大平一枝 著  ・小林キユウ 写真 (ポプラ社)
-紙は、けなげに生きている-

紙好きな人は必見!!と思います。

最近は、お手紙やスクラップの本など、紙スキーな私が”待ってました〜〜”な本がどんどん出ていて嬉しい限りなのですが、これはまたちょっと大人な雰囲気の、そして、”知らんかった〜”な紙にまつわる様々な世界が紹介されていて見のがせない本です。

まずは、南青山にひっそりと存在する、古い紙ものが豊富な古書店「日月堂』。

この辺りは何度も歩いているのに、古いマンションの(しかも、関係者以外立ち入り禁止なんて玄関に書いてあるらしい・・)一室にあるという、このお店の存在に気がつかなんだ〜〜・・・、と悔しいというより、新しい素敵なお店を知っての喜び!!今度ぜひ行こう!!とワクワクしてきました。

最初からこの良いカンジ・・期待感と共に読み進むと・・・

老舗の熨斗袋のお店から、人間国宝が漉いた和紙を使った名刺、その名も「人間國寳(国宝の文字が旧いのですが、表示されてるかな・・・)名刺』・・・と、歴史あるお店ばかりかと思ったら、かの「すみれ洋裁店」の可愛い名刺は、そのストーリーも素敵です。

包装紙の便箋の所に載っている紀伊国屋書店の贈答用包装紙を見て、今度本を買うときにはプレゼントと言おう・・と決意。

切手を使った作品が素敵なゼンマイカムパニー、ミツさんの個展のDM、中国のお葬式で使うという、なんとも味のある派手な紙、ロシアのバスチケット・・・・まだまだ、沢山、初めて見る魅力的な紙・紙・紙・・

全部読んでないのですが、ただただ可愛い紙、味のある紙を集めたと言うのでは無くて、私が知らなかった紙の世界の奥深い話や、紙を愛する人のエピソードなど、読んでも楽しいというところが大人な本だな・・なんて思うのです。

紙好きな人はぜひ書店で手にとって見て欲しい本です。


そうそう、最近HPで知って早速注文してしまった、佐々木美穂さんのcollageカードセットが写真で載っているのも、私の心のツボを直撃でアリマシタ・・。





2006年6月29日(木)  No.145

とっておくもの、しまうもの
『とっておくもの、しまうもの』
10人の大切なものとの暮らし(アスコム)

帯に「今の暮らしにちょうどいいしまい方
おはなし+収納ルール」とあって、載っている10人の名前が

渡辺有子(料理家)
土器典美(『DEE'S HALL』主宰)
広沢京子(フードコーディネーター)
原弘美(料理人)
かわしまよう子(花作家)
田中美和子(スタイリスト)
嶺川貴子(ミュージシャン)
中川ちえ(エッセイスト)
関根由美子(『fog linen work』オーナー)
赤佐ひかり(イラストレーター)

とあって、表紙の写真の感じ良さとともに、このラインナップでは買わずにはおれない!!

どこかで収納下手の人ほど収納の本を買う・・とかと聞きましたが、その通り!!で私は収納の本と見れば目がなくて、今まで様々な収納の本を買って来ました。

少ないスペースに少しでもキチンと収納する工夫から、洋服の畳み方、便利なグッズなどなど、様々な本を見て来て、そして、プラスチックケースやらなにやら買ったりしてきて、今ようやく思いはじめたのは、収納の為にモノを増やすのは止めようってコト。

「すっきりと暮らすための、しまい方を教えてください」
そんな質問をされた10人の人たちですが、誰ひとりとして、「収納テクニック」は持っていなかったそう。

大事なのは、気持ち良く暮らす、モノとのつきあい方というか暮らし方だということ。

おもしろいのは、各々の方の収納のテーマと言えるものがタイトルになっていて、例えば、気に入ったものが出て来るまで適当に買ったりしないという、渡辺有子さんは、「待つ人」。

気にいって買ったものは捨てないで、どこかに置く所を探してやる、原弘美さんは「引き受ける人」。

モノを整理してスッキリと・・と思いつつ、ゴミ箱からまた取り戻したりしている私は、心強い味方を得たような気がしましたが、さすが料理人だけあって、沢山あるモノはキチンと使われているようで、どこに何があるか判らないわが家と一緒にしてはイケマセンけれど・・・

極端にモノが少ないかわしまよう子さんの簡素な暮らしぶりは、私の生活の対極にあるのですが、ものが少ない故に、飾られたものが生きるんだと納得しました。

コーヒー焙煎の道具やらコレクションされたレコードで出来上がったご主人のお城に、ちょっとずつ自分のものを滑り込ませていった「柔軟な人」の中川ちえさんの、心地よい空間を作るためには目先の便利に飛びつかない・・収納のための収納はしない・・・も、様々な収納用品で却って部屋が片付かない私は大納得な潔さで、見習いたいと思います。

心地よい暮らしを育む、それぞれの心地よい空間の先には、その人その人が譲れない大事なもの、考え、ルールが見えて来て、片付ける前に、ホントに自分にとっての大切なものはナニ?そして、どういう暮らしをしたいのか・・って考えるのが大事だな・・って思いました。

そうしてまず私がしたのは、とにかく本を重ねていくこと・・でした。

なんだか空気感が一番心惹かれた「積みあげる人」の田中美和子さんの真似をしているのです。

一番スタイリングがされてなさそうなお部屋なんだけれど、どこか岡尾さんの本と同じ空気を感じたのですが、後ろのプロフィールでやはり岡尾美代子さんに師事されたと書いてあって、ナルホドでした。



2006年6月8日(木)  No.144

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